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【阿佐ヶ谷駅】人を惹きつける隠れ家的映画館『ユジク阿佐ヶ谷』 #魅惑のミニシアター Vol.2

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かつては映画館に行かなければ見れなかった映画が、家や出先で観られるようになり、映画はとても身近な存在になりましたね。数多くの名作が手軽に見れる事や、映画館でしか味わえない新作映画の魅力にすっかり映画に夢中な人も多いのではないでしょうか。
そんな人にぜひ足を運んでほしいのが「ミニシアター/名画座」と呼ばれる小中規模の映画館です。「ミニシアター/名画座」にはシネコンやテレビやパソコン/スマートフォンでは味わえない「映画愛」という魅力があるのです。e-navitaスタッフのKはそんな「ミニシアター/名画座」にハマった映画好きの1人。そんなKが実際に訪問した中からおすすめの「ミニシアター/名画座」をご紹介します。

今回ご紹介する映画愛に溢れる歴史的「ミニシアター/名画座」はこちら!

『ユジク阿佐ヶ谷』
阿佐ヶ谷にあるサイズも中身もかわいい名物ミニシアター

「ユジク阿佐ヶ谷」

「ユジク阿佐ヶ谷」は中央線沿線の阿佐ヶ谷にある隠れ家的なミニシアター。支配人が女性という事もあり上映ラインナップがガーリーなのと人形アニメーションやなどの本格的アート・アニメーションに強いのが特徴です。阿佐ヶ谷という大人サブカルな街に2015年にオープンしてから約4年とミニシアターとしては比較的新しいお店なのですが、今では近隣や都内の住民に限らず、わざわざ遠方から足を運ぶ人も多いこのミニシアター。

今回は、人を惹きつける隠れ家的映画館『ユジク阿佐ヶ谷』の魅力の秘密をご紹介します。

  1. 【「ユジク阿佐ヶ谷」さんのおすすめポイント】
  2. ①グッズや巨大黒板アートで彩られたおしゃれなロビー
  3. ②会員制度や友割等のお得に観れる割引サービス
  4. ③こだわりの上映プログラム&各種イベント
  5. ④阿佐ヶ谷名物の世界3位のジェラート
  6. ⑤名前の秘密とアート・アニメーションに強い理由
  7. ⑥「アート・アニメーションのちいさな学校」の卒業製作も上映
  8. ⑦まとめ
  9. ⑧スポット情報
  1. オススメ記事:
  2. 【池袋駅】映画愛に溢れる60年以上の歴史を誇る愛しの名画座『新文芸坐』 #魅惑のミニシアター Vol.1

グッズや巨大黒板アートで彩られたおしゃれなロビー

「ユジク阿佐ヶ谷」
ハリネズミのイラストがお出迎え

「ユジク阿佐ヶ谷」は、阿佐ヶ谷駅から徒歩3分のタイル張りの外観のビルの地下一階にあります。入り口には上映中の作品のポスターの他、オレンジ色の屋根に"ユジク"という文字とかわいいイラストが確認できます。このかわいいイラスト、実は「ユジク阿佐ヶ谷」の”ユジク”の名前の由来になった”ヨージック“というハリネズミなんです。この名前の由来に「ユジク阿佐ヶ谷」の魅力の秘密を解くカギがあるのですが長くなるので後半でお伝えしますね。

「ユジク阿佐ヶ谷」

階段を下りて館内に入ると、壁一面を占める巨大黒板と生成りの有孔ボードで囲まれた明るい空間に、上映作品のポスターや物販グッズなどが適度に並べられた開放感のあるオシャレなロビーがお出迎え。
巨大黒板には、上映中の映画や特集イベントに合わせて毎回様々な作家さんによる趣向を凝らした黒板アートが描かれています。他にもロビーにはスタッフお手製の作品にまつわる豆知識を詰め込んだ愛情あふれるイラストボードも展示。入場の待ち時間を飽きさせず、観終わったあとは余韻に浸れるすてきな展示です。

「ユジク阿佐ヶ谷」

物販にも映画をより楽しめるような工夫がされていて、例えば『この世界の片隅に』を上映したときは、映画の舞台である広島・呉の老舗「中元本店」の名物のラムネを販売し好評だったそうです。
女性支配人が手掛ける映画館ならではの華やかさと落ち着いた雰囲気や細やかな仕掛けが「ユジク阿佐ヶ谷」の人気の秘密のひとつかもしれませんね。

会員制度や友割等のお得に観れる割引サービス

「ユジク阿佐ヶ谷」

「ユジク阿佐ヶ谷」の鑑賞料金は1000~1800円と作品によって異なります。
毎月1日・毎週木曜のサービスデーは最安で1,000円から観賞が出来たり、作品によってはお友達2名以上ご来場すると一人1,000円になる友割というシステムも。さらに「ユジク会員制度」という年会費1000円を払って会員になると、一般料金1800円の作品は1000円に、1200円の作品は800円になるお得なシステムがあります。2~3回の利用で元が取れますし、12回利用すると鑑賞券が1枚進呈される会員限定のスタンプカードシステムも利用できるのでおすすめです。
イベント開催を伴う上映以外は、基本的にチケットの前売りはなく上映当日の開館時間9:40から窓口での販売となります。48席のみと限られた席数の為、人気の映画だとすぐにチケットが完売してしまうので、確実に観たい方は余裕をもって買いに行きましょう。
各作品の鑑賞料金など詳しくは公式サイトをチェックしてみてください。

「ユジク阿佐ヶ谷」ならではのこだわりの上映プログラム&各種イベント

「ユジク阿佐ヶ谷」の魅力である上映ラインナップの特徴や、映画の魅力を伝えるトークショーやワークショップなどの趣向を凝らしたイベントなど、それぞれの魅力をまとめてみました。

・可愛らしいロマンティックな上映プログラム

「ユジク阿佐ヶ谷」

先述したとおり、「ユジク阿佐ヶ谷」は女性支配人を中心に上映プログラムを組んでいることもあり、可愛らしいロマンティックな作品の上映が多いことが特徴にあげられます。
過去にはウォン・カーウェイの代表作「恋する惑星」などのアジアを舞台にしたラブストーリー特集『恋するアジア』や、ネコ映画だけを集めた『ニャンてかわいい!ネコ映画特集』、「オズの魔法使い」や「ロシュフォールの恋人たち」など女性が主役のミュージカル映画を特集した『女の子×ミュージカル特集』がありました。また少し毛色は変わりますが「世界の車窓から」「NONFIX」などを手掛けていた野中真理子監督による子どもに焦点を当てたドキュメンタリー「こどもの時間」などを含めた同監督の特集では多くの主婦の方たちが来場されたそうです。
明日7/13からは、タピオカだけでなく今やアジアのカルチャー発進地として注目をされている台湾の青春映画などを集めた『台湾巨匠傑作選2019~恋する台湾~』が開催されます。

・新旧織り交ぜた幅広い名作アニメを上映する「アニメの名画座」

「ユジク阿佐ヶ谷」

「ユジク阿佐ヶ谷」のアニメーションやアニメのラインナップは他の映画館ではなかなか見られない作品を扱っているという特徴があります。
過去には”アート・アニメーションの神様”として知られるロシアのアニメーション作家ユーリー・ノルシュテインの特集やムーミンの人形アニメーション作品などの上映も。
2019年8月には日本初の長編カラーアニメーション『白蛇伝』(1958年)と高畑勲初映画監督作品(クレジットは演出)『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968年)の上映や、チェブラーシカが有名なチェコの傑作人形アニメを特集した『チェコアニメの夜』や、ソ連時代の名作を特集した『ロシアアニメーション傑作選』など人形アニメや日本の名作アニメの名作を上映する「アニメの名画座」でもあります。
また、名作として今も上映が続く『この世界の片隅に』(2016年)の監督片渕須直さんと「ユジク阿佐ヶ谷」の間には興味深いエピソードがあり、色々な縁が重なり監督が来場されたことも。より原作に忠実に再構築した新作『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が上映されるときは「ユジク阿佐ヶ谷」に観に行きたいですね。もしかすると?

・トークショーやワークショップ、最近では落語会なども開かれるイベント企画力

「ユジク阿佐ヶ谷」

上映プログラムにあわせて行なわれるトークイベントやワークショップなども人気があります。特にミニシアター系の作品はメディアに取りあげられることも少ないので、映画監督や俳優さん、映画評論家などによる制作秘話などを直接聴けるのはとても貴重な機会です。またワークショップや物販などで映画の世界観や各国の文化の一端に触れられるのもより立体的に映画を楽しむことができますね。更に「ユジク阿佐ヶ谷」ではこの7月に初の落語会が開催されるようです。このように映画館の枠にとらわれないイベントの企画力も「ユジク阿佐ヶ谷」の魅力のひとつかもしれませんね。

阿佐ヶ谷名物の世界3位のジェラート

「ユジク阿佐ヶ谷」

「ユジク阿佐ヶ谷」では、阿佐ヶ谷にある大人気のジェラート屋「ジェラテリア シンチェリータ」のジェラートを販売しています。その美味しさは国際ジェラートコンテストで3位に入賞したほど。販売されているのは、入賞したハチミツとローストしたクルミが入ったフレーバーの「メルノワ」、「ミルク」と「カカオ」の計3種類。
以前から「ユジク阿佐ヶ谷」で販売しているジェラートの評判を聞いていたのですが、初めて食べて以来その美味しさにすっかり魅了され「ユジク阿佐ヶ谷」で映画を観るときは毎回食べています。皆さんも「ユジク阿佐ヶ谷」に行ったときは是非この感動を味わってみてください。

「ユジク阿佐ヶ谷」の名前の秘密とアート・アニメーションに強い理由

「ユジク阿佐ヶ谷」

さて冒頭で書いた、「ユジク阿佐ヶ谷」と”ユジク”の名前の由来になった”ヨージック“というハリネズミの関係について、です。
実はこのハリネズミは、先ほども紹介した”アート・アニメーションの神様”として知られるロシアのアニメーション作家ユーリー・ノルシュテインの代表作『霧の中のハリネズミ』(1975)というアニメ作品に登場するキャラクターなのです。
ユーリー・ノルシュテインは、手塚治虫や宮崎駿、高畑勲などの巨匠アニメーターをはじめとした世界中のアニメーターからリスペクトされる伝説的存在のアニメーターで、「ユジク阿佐ヶ谷」を運営している日本で唯一のアート・アニメーションの専門学校「アート・アニメーションのちいさな学校」は、彼の「ここ(日本)には学校がない」という発言がきっかけに設立されたというぐらい深い関りがある人物なのです。
そうした縁から「アート・アニメーションのちいさな学校」の一部をリニューアルして生まれた「ユジク阿佐ヶ谷」に彼の映画のキャラクターの名前がつけられたようです。名前の秘密も興味深いですが、「ユジク阿佐ヶ谷」がアート・アニメーション作品に強い理由はこの経緯を知ると納得ですね。

余談ですが、ユーリー・ノルシュテインさんは現在『外套(がいとう)』という作品を作っています。 『外套』は製作が始まってすでに30年以上経っており、(失礼ながら)ご存命の内に完成するのだろうかと、世界中のファンが固唾を呑んでいます。その期待値は、『ユーリー・ノルシュテイン 外套を作る』というドキュメンタリー映画まで製作され今年の3月に上映されるほど。現在も一部の映画館で上映は続いているようなので、詳しくは公式ホームぺージをチェックしてみてください。

「アート・アニメーションのちいさな学校」の卒業製作も上映

「ユジク阿佐ヶ谷」

「アート・アニメーションのちいさな学校」は、前述の経緯を経て2007年4月開校したアート・アニメーションの専門学校。
講師陣には、皆さんも一度は見たことがあると思う「コンタック」や「イソジン」「NTTドコモダケ」などのアニメーションCMを手掛けている学長である真賀里 文子さんを筆頭に久里 洋二さんなどの巨匠や実力派の作家が名を連ねています。詳しくは公式ホームページをご覧ください。
そして「ユジク阿佐ヶ谷」では「アート・アニメーションのちいさな学校」の卒業製作が一般公開されています。私も一度観に行きましたがとてもアマチュアとは思えない作品もあり、楽しく鑑賞できました。 「アート・アニメーションのちいさな学校」に入学を検討している方は、卒業製作を観に足を運んでみてはいかがでしょうか。
また、この「アート・アニメーションのちいさな学校」や「ユジク阿佐ヶ谷」の母体には「ラピュタ阿佐ヶ谷」という1950~60年代の日本映画専門の名画座であり文化複合施設があります。追々紹介出来たらなとは思っているのですが、興味を持たれた方は公式ホームページからチェックしてみてください。

『【阿佐ヶ谷駅】人を惹きつける隠れ家的映画館『ユジク阿佐ヶ谷』 #魅惑のミニシアター Vol.2』まとめ

以上、『【阿佐ヶ谷駅】人を惹きつける隠れ家的映画館『「ユジク阿佐ヶ谷」』 #魅惑のミニシアター』でした。
「ユジク阿佐ヶ谷」の魅力が少しは伝わったでしょうか。 個人的に、「ユジク阿佐ヶ谷」の最大の特徴は、ひとつひとつの作品に対して、映画館全体で取り組む姿勢だと思います。作品を上映するだけではなく、黒板アートやグッズやなにげなく貼られているポスターに及ぶまで趣向を凝らすところに作品への愛を感じます。
そんな映画愛にあふれた素晴らしい映画館である「ユジク阿佐ヶ谷」に興味を持たれた方はぜひ一度足を運んでみてください。
訪問された事がある方やこの記事を読んで訪問してみた方からのSNSでの感想をお待ちしております。

スポット情報詳細

アクセス
阿佐ヶ谷駅北口 徒歩3分
住所
東京都杉並区阿佐ヶ谷北2-12-19-B1F
電話番号
03-5327-3725
営業時間
9:40開館(閉館時間は最終上映回終了時間まで)
定休日
お問い合わせください
HP
https://www.yujikuasagaya.com/
twitter
https://twitter.com/yujiku_asagaya
instagram
https://www.instagram.com/yujiku_asagaya/
Facebook
https://www.facebook.com/yujiku.asagaya
地図・詳細
https://www.navita.co.jp/s/21023377/
関連サイト
アート・アニメーションのちいさな学校
http://www.laputa-jp.com/school/
関連サイト
ラピュタ阿佐ヶ谷
http://www.laputa-jp.com/
関連サイト
ユーリー・ノルシュテインの仕事
http://www.comicbox.co.jp/norshtein/

※掲載画像は、公式ホームページや公式Twitter及びInstagram、関連サイトから引用させていただきました。

※掲載内容は記事作成時の情報になります。ご利用の際は事前に最新情報や詳細を各店舗へお問い合わせいただくかホームページ等の公式情報をご確認ください。

  1. 【「ユジク阿佐ヶ谷」さんのおすすめポイント】
  2. ①グッズや巨大黒板アートで彩られたおしゃれなロビー
  3. ②会員制度や友割等のお得に観れる割引サービス
  4. ③こだわりの上映プログラム&各種イベント
  5. ④阿佐ヶ谷名物の世界3位のジェラート
  6. ⑤名前の秘密とアート・アニメーションに強い理由
  7. ⑥「アート・アニメーションのちいさな学校」の卒業製作も上映
  8. ⑦まとめ
  9. ⑧スポット情報
  1. オススメ記事:
  2. 【池袋駅】映画愛に溢れる60年以上の歴史を誇る愛しの名画座『新文芸坐』 #魅惑のミニシアター Vol.1
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