健康・医療

食中毒に気をつけて!

公開:2019年8月7日

特に体調が悪かったわけでもないのに、急に激しくお腹が痛む、吐き気がする、下痢が続く……というときは食中毒の疑いがあるかもしれません。
食中毒は、特定の細菌やウイルスが付いた食物を食べることで起こります。数日で自然に症状が治まるものもありますが、中には激しい症状が起こるものもあります。特に幼い子どもや体力の落ちた高齢者では、重症化する例もあるので注意が必要です。

◆夏は「細菌性」、冬は「ウイルス性」に注意
食中毒を起こす細菌やウイルスにはさまざまな種類があります。
季節でいえば、夏場(6~8月)には細菌による食中毒が多く発生します。気温や湿度が高い環境で菌が活発に増殖するためで、代表的なものには腸管出血性大腸菌(O157など)、カンピロバクター、サルモネラ属菌などがあります。一方、冬場(11~3月)には、低温で乾燥した環境で生存するウイルスによる食中毒が多くなります。もっとも多いのはノロウイルスによるもので、学校などで集団感染が起こることもあります。

主な食中毒 原因と病状
腸管出血性大腸菌
 (0157など)
肉の生食や、加熱不十分な肉などが原因。 
強い毒素を出し、腹痛や出血性の下痢を発症。乳幼児や高齢者では重症化するケースもある。
カンピロバクター 肉の生食や、加熱不十分な肉などが原因。 
吐き気や腹痛、水のような下痢が特徴で、初期には発熱、頭痛、倦怠感などが起こることも。
サルモネラ属菌 食肉、卵のほか、ペット(犬、猫)が感染源になることも。
 原因の食物を食べた後半日~2日で、腹痛、嘔吐、下痢などが起きる。
ブドウ球菌 人の手指の傷などから、食品に菌が付着することが多い。 
ブドウ球菌が作る毒素は熱にも強く、食べて3時間前後で嘔吐や下痢が発生。
ウエルシュ菌 動物の体内や土壌などにいる菌。 
カレーや煮込み料理など酸素のない環境で菌が増殖、食後6~18時間で腹痛や下痢が起こる。
ノロウイルス ウイルスが付いた手指や、二枚貝などの食品が感染源。 
体内に入ったウイルスが腸で増殖し、腹痛、嘔吐、下痢などを起こす。

◆食中毒を予防する3つの原則
食中毒を防ぐには、原因となる細菌やウイルスを体の中に入れないことが重要です。そのためには次の「食中毒予防の3つの原則」を覚え、生活の中で実践しましょう。
①「つけない」
原因となる菌やウイルスを食品につけないよう、調理や食品を扱う際には、石鹸で十分に手洗いをします。まな板や包丁、箸なども使う度に洗い、特に生肉や生魚と加熱せずに食べる野菜などは、調理器具を使い分けると安心です。
②「増やさない」
細菌は高温多湿な環境で増殖します。肉や魚、お惣菜などは購入後、できるだけ早く冷蔵庫に入れて保存を。できた料理も室温で放置せず、冷蔵庫で保管するのを習慣に。
③「やっつける」
ほとんどの細菌やウイルスは加熱(75℃、1分以上)で死滅します。肉や魚は中心部まで十分に加熱しましょう。まな板、包丁などの調理器具も使用後に洗剤で洗い、熱湯をかけるか台所用殺菌剤で殺菌するのがおすすめです。
 
◆食中毒かも?と思ったら
 腹痛や下痢、嘔吐などがあり、「食中毒かも?」というときは、自己判断で下痢止め薬などを使わず、早めに医療機関を受診しましょう。食中毒が疑われる人の嘔吐物や便の処理をした後は、十分な手洗いを徹底します。

(出典・参考)
厚生労働省 食中毒
(参考)
政府広報オンライン 食中毒を防ぐ3つの原則、6つのポイント
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