～院長のご挨拶～

当院は、昭和３４年（1959年）に開設致しました。
病床の拡大や、地域への退院促進の取り組みなどを経て、現在の病床数は540床を有する、翠会ヘルスケアグループの中核病院です。
当院は翠会ヘルスケア―グループの理念である『「尊厳」、「安心」、「信頼」を基礎にたゆむことなく技術と感性を磨き、「こころ」と「からだ」のサポートを行います。』を考え方の基礎として、精神的及び身体的な疾患を持つ患者の皆さんの初期の介入から入院治療、そして退院後のケアまで一貫した包括的な支援を行っています。

緊急的な対応やこれまでの急性期医療よりスピーディーな対応を行う精神科救急病棟、うつ病やストレスに起因する疾患を早期に改善させるためのこころとからだのストレスケアセンター、アルコール依存症や他のアディクションを治療する東京アルコール医療総合センター、中長期の入院となった方々の退院促進をめざす社会復帰病棟、合併症医療を行う精神科合併症病棟と内科病棟に病棟を機能分化させています。また、認知症の患者さんについては、外来で診察を行っています。必要があれば、患者さんの状態に応じて翠会ヘルスケアグループ各施設のサービスをご紹介します。

当院では、病棟機能に応じて地域支援を行っています。入院が長期化した患者さんに対しての、積極的な退院促進、住居の確保、そして生活支援事業や就労支援事業は特筆できるでしょう。
また、院内外において、ネットワークを活かし患者さんの支援を行うためには、様々な職種のスタッフが、患者さんについての多くの情報を共有することが必要となります。我々は平成15年（2003年）に精神科医療専門的な電子カルテを開発・導入して、情報の共有化をしています。
平成20年（2008年）には患者の皆さんの満足度の向上や医療の提供に関する安全管理の向上を目的として、ISOの品質マネージメントシステム9001を取得し、日々、業務の改善に取り組んでいます。

当院は精神科医療についての経験を活かし、新たな取り組みを積極的に行ってきました。今後も、医療の質の向上と患者さんとの係わり方を重視し、多職種のスタッフによる患者さん中心の医療、福祉、そして介護サービスの提供を行ってまいります。