栃木医療センターは、「信頼　貢献　協働」を理念とし、“地域から信頼され、地域と協働し、地域に貢献する”ことが役割と考えています。

　当院は、地域の連携医の方々より、比較的軽度な急性期患者さんや、緊急性は低いが入院・手術が必要な患者さんへの対応が求められています。救急医療に関しては、地域の中核をなす２次救急輪番病院としての役割が求められており、一部の疾患・診療科によっては2.5次機能も期待されていると認識しています。

　平成26年9月から運用開始予定の新病棟には、十分な居室スペースを確保しており、HCUも増床し2.5次機能にも十分に対応可能な病床配置としました。患者さんの多様な要望に応えられるように、100室以上の個室も設置しました。また、２類感染症指定医療機関として、今後の有事に十分に対応できるように感染症病室も充実させました。

　今回、新病棟運用開始と同時に、電子カルテを含めた新システムを運用開始いたします。このシステムは、一部の大学病院でしか導入していない最新のシステムであり、その利便性は患者さんや連携医の方々に還元できると期待しています。

　新手術室には、最新機器と十分なスペースを確保し、部屋数も増室したことで手術待ち期間も短縮できると期待しています。新リハビリ室には、700㎡以上のスペースを確保し、急性期医療の実践には必須と考えられている早期リハビリの実施もさらに充実させていきます。

これらの改善により、当院に求められている、軽度急性期対応から2.5次機能対応までの幅広い医療の提供に応え、地域医療支援病院、2次救急輪番病院としての役割を果たしていく所存です。

　当面の課題は、今後計画している新外来棟建設を早期に実現させ、外来機能・災害拠点病院機能などの充実を図ることですが、新病院完成後も100年を超える歴史に恥じぬように、常に最良の医療提供を心掛けてまいります。

平成26年4月

独立行政法人国立病院機構 栃木医療センター
病院長　　長谷川　親太郎

NHO
栃木医療センターの理念

信頼　貢献　協働

■実践する医療
　◆医療倫理に沿った、安全で質の高い医療。
　◆患者の価値観を尊重する、納得に基づいた医療。

■基本方針
　◆地域医療機関そ連携して、急性期疾患を診療します。
　◆感染症指定医療機関や災害拠点病院として、公共の保健施策に協力します。
　◆政策医療ネットワークの一翼を担い、公益に寄与します。
　◆科学的根拠を求めて臨床研究を行い、医療の進歩に貢献します。
　◆医療従事者並びに学生に対する教育・研修を通じ、研鑚する医療人を育成します。
　◆健全経営に努め、時代に即した医療環境を整えます。