当施設は、国の重要伝統的建造物群保存地区の一つとして歴史が残した形をそのまま、現在まで保持しています。庭園は18代目島津久峰の時代に作られたもので、特にこのエリアは武家屋敷通りと屋敷の庭園が大切に温存されている地区として知られています。足を踏み入れるだけで歴史の中にタイムスリップしてしまいそうな雰囲気を感じられます。

庭園にはつつじや梅、桜など、季節を感じさせてくれる草木が多く植えられており、年間を通して私たちの目を楽しませてくれます。庭園の樹木は、プロの庭師が定期的にメンテナンスをしており、現在でも見事な庭園風景を作り出しています。

当エリアは、武家屋敷が石垣によって区切られているという特徴があります。この石垣には魔よけの意味があり、沖縄ではよく目にする石敢當が使われている他、屋敷内を目隠しする役割で使われていた屏風岩などもあります。

この庭園は、江戸時代には琉球貿易の拠点となっていました。そのため、沖縄でよく目にする文化や風習が持ち込まれたのだと考えられています。

当園では、年間を通して季節にまつわるイベントを実施しております。2月から3月にかけてはひな祭りを開催し、平安時代までさかのぼると言われている地域の文化を紹介しています。

4月から5月にかけては、こいのぼりのイベントがあります。当園に隣接する麓川を舞台にし、大空を優雅に泳ぐこいのぼりを中心として、子供から大人までが楽しめる各種イベントが行われます。

7月にはねぷたまつり、7月から9月にかけては田んぼアート、そして10月にはふるさと祭り、11月にはちらん灯彩路を開催します。年末年始には正月飾りも行われています。