京王線桜上水駅近く。
1616年(元和2)に設立された。
日蓮上人の直刻と言われている鬼子母神像が安置されていることで有名である。

清月山覚蔵時は日蓮宗の寺で、本尊は十界曼荼羅・宗祖日蓮聖人像である。もと真言宗の寺だったが、慶長年間(1596～1614)に日蓮宗に改宗、中興開山は実成院日相と伝えられている。当寺に安置されている鬼子母神像は日蓮聖人の直刻と伝えられている。このことは「江戸名所図会」にも記載されているもので、文永8年(1271)聖人が滝ノ口法難にあわれる前、一老女からごまのぼた餅を供養され、そのお礼として手渡したものであるといわれている。この像は江戸時代の中頃に、鎌倉の妙法寺から当寺に安置され、それ以降開運鬼子母神として、人々の信仰を集めるようになり、寺運も大いに栄えたといわれている。境内の日蓮聖人五百遠忌塔は、天明元年(1781)頃に設立されたもので、昭和56年(1981)は聖人七百遠忌の年にあたり、それを記念して銅像を建立している。また、開山日相聖人塔は、三百五十遠忌の年(昭和41年)に建立されたもの。なお、当寺は大本山池上本門寺の末寺で、現本堂は昭和31年に改築されたものである。