理事長兼院長あいさつ

医療の近代化により一人の患者さまの治療を担当する病院が、その病気の時期により異なる時代がやって来ました。
患者さまはまず急性期病院に入院し、最新の医療をうけ命を救われるわけですが、それで治療が終わったわけではありません。患者さま本人に備わっていたさまざまな能力を今後どのようにして回復し維持していくかが問題となります。一人の患者さまが病の床から元気に社会復帰するまでには多くの時間を要します。そして、そこには家族、看護師、リハビリセラピスト、ソーシャルワーカー、医師等が関わり、それぞれに任せられた手当てと相互の対話の過程があって患者さまは社会復帰に文字通り漕ぎ着けるわけです。
今は発病から最期まで、主治医の先生や馴染みになった医療スタッフと長くお付き合いする医療環境ではなくなったにせよ、患者さまが我々医療者側に望む患者さまへの関わり方には今も昔もなんら変わりはないと思います。だからこそ、患者さまと医療者側と心を通わせながら治療の出来る病院が今求められているのだと思います。
西堀病院は、リハビリテーションを中心に亜急性期の患者さまを受け入れ、患者さまと医療スタッフが心を通わせる地域一般病院として社会に貢献できるよう努めております。

理事長兼院長 小芝 章剛