当院は、心身両面からのこどもの幸せを願って昭和41年に発足した全国的にも数少ない民間の小児専門病院です。
創立以来40年間「こどものためなら何でもしよう」という信念で運営されてきました。具体的には、こどもの二つの特徴に合わせて医療を提供することです。まず第一に、こどもは心と身体が直結しています。心は身体に影響し、身体は心に影響します。そこで、病院開設以来児童心理研究所を併設して常勤心理士とともに心身両面からの医療を実践してきました。次に、こどもは未熟です。しかし、未熟であっても成長発達過程をばく進しています。その方向性を確かめ、是正すべきならばできるだけ早く行う必要があります。こどもの立場からすると一刻の猶予もないということです。そのような思いで、365日・24時間体制で小児救急医療の充実に努めてきました。さらに病院附属の病児保育を大阪市から委託されるなど、子育て支援を積極的に行っています。

診療面では、年間3,000例以上の入院患児を受け入れる一方、日常感染症だけでなく幅広い分野で対応可能な専門外来を設置しています。患者様の受け入れに際しては、開放型病院として地域の各診療所や病院との病診連携をより進めています。
当院は実習病院として医学生や看護学生を積極的に受け入れていますが、新医師臨床研修制度では小児科の協力型病院として参画しています。質の高い医療を提供するためには、職員自らの教育・研修が欠かせません。使命の尊さに安住することなく、こども達のための理想的な医療環境を実現するよう努力を続けています。 皆様のさらなるご理解とご支援をお願い申しあげます。