人と動物をキーワードに、地域の人たちが気軽に集える、新しい形の動物病院をめざします。
当院が大切にすること、それは「動物との生活を通して人と動物が、ささやかであっても幸せだな、と感じながら暮らせる毎日」をサポートすることです。 当院の名前である「むく」は大学時代に実験動物と学生として出会った犬の名前です。普通とは大きく異なる環境のもとでも愛嬌たっぷりでまっすぐな瞳をしたその犬を卒業と同時に家族に迎えました。むくとの生活が始まって結婚、子供の誕生と家族の生活が大きく変わる節目を何度も迎えました。小さな子供と一般的な生活のルールを知らずに育った犬との共同生活は時に大変なこともありましたが、開業を決意した2014年初夏に亡くなるまで、たくさんの思い出と学びを私たち家族の胸に残してくれました。純真無垢な「むく」のように純粋に動物の先生になりたい！と思った時の気持ちを、初心を忘れないという気持ちを込めて「むく動物病院」としました。 動物との生活は楽しいことや幸せなことだけではありません。時には大変なことも辛いこともあるかと思います。家族の一員であるからこそ綺麗ごとだけではなく、お互いに支えられたり、支えたりが必要になると思います。 当院が大地に根ざす１本の大きな大木として地域に根付き、たくさんの人や動物たちが集って、世代を超えて楽しい時を過ごしたり、悲しみを分かち合ったり、疲れたときは少し休みに来たり・・・
病気の治療や予防だけでくる場所ではなく、そういった交流の場所になればと思っています。
院長 獣医師 安藤健二

むく動物病院でおこなう治療の主な流れをご説明します。
●[1]こんにちは、今日はどうされましたか？
「元気がない」「吐いた」「ごはんを食べない」「血尿をした」などなど、
どういった状況で来院されたかをお聞きします。

●[2]○○ちゃん、診察室にどうぞ～
問診で得た情報をもとに、より詳しくお話をうかがいながら五感をフルに使って身体検査をおこないます。身体検査を行うことで、
　　＊どんな検査が必要か
　　＊どんな病気が考えられるか
が絞り込まれていきます。
↓
[身体検査]
　　・問診
　　・視診
　　・触診
　　・聴診
　※時にニオイから病気の予想がつくことも！

●[3]では、くわしい検査をおこないましょう。
身体検査からさらにくわしい検査が必要と判断した際におこないます。
言葉を話せない動物の病気を診断するにあたって検査はとても大切です。
＊スクリーニング検査一番最初の基本となる検査です。
　≫血液検査　≫画像検査　≫尿検査・糞便検査
＊特殊検査特定の部位について調べる検査です
血液検査や画像検査、尿・糞便の検査は、まず体の状態を確認するために一般的に広く行う検査です。
一方、出ている症状に合わせて特定の部位の検査を行うのが特殊検査です。
皮膚の検査、眼科検査、神経学的検査などがあります。

●[4]診断を経て、いよいよ治療へ
治療は大きく分けて内科的治療と外科的治療がありますが、むく動物病院では東洋医学、伝統西洋医学などをそれらに組み合わせた“統合医療”を行っています。こういった治療は一見、スピリチュアルな印象を持たれたり、効果が出るまでが緩慢で効いている気がしない、などの印象を持たれる傾向がありますが、諸外国では古くから行われている治療であり、副作用が少ない、もしくはほぼ無いことから、安心してご利用いただけます。また、病気になりにくい体づくりにも役立ちます。
＊内科的治療
＊外科的治療
＊特別な治療

●[5]早く良くなりますように！
ご家庭での経過観察の中で何か気になることがありましたら、どうぞ遠慮なさらずご相談ください。