私たちの生活は豊かに流れる水に支えられています。
アイホクグループは、毎日の暮らしの中で汚れてしまった水や、出てしまうゴミを生まれ変わらせます。
私たちはこれらの取り組みから、人と地球との調和を考え、美しい地球を後世に伝えるよう、守り続けます。

●廃棄物収集・運搬
企業活動や家庭から出る廃棄物（ごみ）を収集運搬し、処理します。

●リサイクル
皆様から集められたゴミを資源として再利用する為の処理をします。

●浄化槽保守点検・清掃
浄化槽を点検・清掃し、正しいはたらきを維持します。

●貯水槽
飲み水の貯水槽を清掃したり、水質の調査をします。

●排水菅清掃（洗浄）・下水道管管理
日々使用する排水管の清掃をしたり、下水道管の管理をします。

●グリストラップ清掃
レストランなどに備え付けてある、グリストラップを清掃します。

私共を含む全ての企業は、事業所内の環境はもとより地球環境を視野にいれ大局的に保全に努めなければなりません。

　今、地球環境は、そのバランスを大きく崩し人類の豊かな生活さえも危惧されています。

　そんな中、当グループは、50年余り、行政に成り代わり、し尿収集、浄化槽清掃・維持管理、ごみ収集、リサイクル事業などを通じ廃棄物に携わってまいりました。時には、そのイメージから多くの人に中傷された苦悩の時代もあり、その立場に乗じて不本意な行動をとってしまった時もあったかもしれません。しかし、そういった時代は、産業発展からの廃棄物問題が注目されることで過ぎ去り、私共の事業やそれに携わる人も住民の皆様から理解が得られ、期待さえされる様になりました。

　今、私共は、50年余りにわたる過去の経験を生かし、社会的な使命感を持ち、地球環境の保全により貢献できるよう事業を展開していきたいと考えています。

　その一つとして「ひとづくり」です。

　幸い私共は、人が言う「汚い物」を手にとって運ぶことのできる会社です。リサイクル事業は、今や花形でもてはやされますがその現場はまさに「人の手」です。全てはここから始まると考えます。私共では、ＯＪＴ（社内社員教育）を通じて定期的に研修会を開催し、環境保全に対して、リーダーシップのとれる社員育成をめざしています。これは、就業時だけではなく、休みの日にも自らボランティアに参加したり、地域の活動の「手助け」を行ってもらえたら幸いと考えています。

また、当グループでは、東、東南アジアを中心に発展途上国に対しての情報提供や人材育成などを行っています。その一環として200７年10月から2008年４月には、フィリピンのタナウアン市を訪れ、市長、副市長、市会議員、環境課、区長などの人たちとお会いし、日本でのリサイクルシステムなどのプレゼンテーションを行ったり、タナウアン市に対してのごみ処理円滑化の提案書を提出しました。

今、環境問題が小学生の授業でもあるように「人の考え」を変えることが、何よりも地球を救うために急務であると考えます。

　次に取り組んでいることは、「環境マネージメント」です。先述したように、私共の仕事は仕事自体が「生活環境の保全、増進」につながります。しかし、その事業を行う過程において二次公害をおこしては何にもなりません。その為には、私共の事業全体が環境に与える影響（リスクアセスメント）を考え、それを事前に対処（環境マネージメント）していかなくてはいけません。

　法の遵守、適正処理はもちろんの事、常に問題意識をもち、それを解決しながら前進するスパイラルアップを常に行っています。特にリサイクル事業は、経済情勢や産業構造の変化によって市場が大きく左右され、リサイクル品が廃棄物になったり、有価物になったりします。しかし、私たち企業はこれを経営上の判断だけで処理を行うのではなく、絶えず環境への負荷を課題にし、その時の一番ふさわしい処理をしていかなくてはいけません。　　　

当グループは、2007年1月に、中国の大連近郊に合弁会社を設立し、今や世界の生産地とされている中国の会社と提携することにより、少しでも廃棄物が有効利用できるように努めてまいります。これからの企業は、営業利益のみを追求するだけではなく、一企業が社会的な立場を理解し、微力ながらも社会に貢献でき、国や世界の財産となれることが大切と考えます。

最後に、私共では住民の皆様や企業に情報の公開、提供を積極的に行っています。

　残念ながら現在では、廃棄物の収集運搬業、処理業は一部の悪質な業者の不透明で悪いイメージが残っています。私共グループではそのイメージを一新し、お客様が安心して仕事が依頼できるクリアーな企業になりたいと考えています。

　これは、インターネットホームページを使い、取り扱い廃棄物がどのような処理システム（機械の特徴）で、どのように処理され（処理過程）、どのようなところに渡り（流通ルート）、どのようになるか（リサイクル用途）を明示しています。　

また、ホームページでは住民の皆様の暮らしに役立てていただこうと専門知識の提供を行っています。例えば、「浄化槽の基礎知識」、「ごみの仕分け、行き先」、「飲み水の貯水槽の知識」や「排水管の管清掃の知識」、「リサイクル体験」、「戦後からグループ会社によるごみ処理、し尿収集の経緯」などを企画しています。これは、住民の皆様に環境関連の正しい知識を身につけて頂くのはもとより、内容や掲載画面も親しみやすく、分かり易いものにして、私共グループの概念にコンセンサス（同意、共感）を持っていただけたら幸いと考えます。ひいては、それが環境保全の意識の高揚となって身近なことから手を差し伸べていただきたいと願っております。

　冒頭にふれましたが、今、地球環境問題は、廃棄物問題、温暖化、酸性雨、オゾン層の破壊など多くのそして大変困難な問題を抱えています。この地球を、この住みよい環境を次世代の人に残せるよう当グループでは「Save the Earth！」というテーマを掲げ、微力ながらもこれに邁進しています。

どうか、今後とも私共グループに、ご理解ご協力の程、宜しくお願いします。