古来より、二見浦は清渚と尊ばれ、伊勢神宮に参拝する者は、その前に二見浦で禊を行うのが慣わしでした。現在ではそれに代わるものとして二見興玉神社で霊草・無垢塩草による無垢塩祓（むくしおばらい）を受けることを『浜参宮』としています。
神宮式年遷宮のお木曳行事・お白石行事の参加者は『浜参宮』を受けます。

御祭神に善導の神・猿田彦大神を祀り、開運・交通安全・家内安全などの御利益があると言われています。
境内には御祭神のお使いとされる『蛙』の置物が並び「無事にかえる」「お金がかえる」「貸したものがかえる」と広く信仰されています。

夫婦岩は、日の大神【太陽】と猿田彦大神縁りの興玉神石を拝する鳥居の役目をしております。男岩と女岩は大しめ縄で結ばれており、大しめ縄は１本が長さ３５ｍ、重さ４０㎏、太さ１０㎝で計５本、張られています。年３回、５月、９月、１２月に「大注連縄張神事」があり、神事には参拝者の人々も手送りで参加出来ます。
また夫婦岩は日の出の名所として名高く、５～７月は夫婦岩の間から日の出を拝むことが出来ます。夏至の前後には天候次第で、富士山の背から昇る日の出を拝むことが出来るかもしれません。
日の出の時間には、多くのカメラマンや参拝者で賑わいます。
秋～冬の頃には、夫婦岩の間に昇る満月を見ることが出来、幻想的な夫婦岩を見ることが出来ます。