当社は、みかんの缶詰加工とオレンジママレードなどのジャム類の製造を目的として、1932年に広島県竹原市忠海で創業しました。「農産加工の美味しさは、その原料によって７割が決まる」の信念のもと、当時すでに柑橘類の最優良産地であった瀬戸内に位置する当地を選び、産地の真ん中で良質の原料選びと技術中心の経営を進めてきました。
創業者である廿日出要之進がいつも唱えていた言葉は、「缶詰は中身が見えないからこそ、これを製造する人は正直でなければならない」。添加物を一切使用せず、缶詰技術によって最高の品位を求めてきました。以来、「缶詰技術を応用し、素材の新鮮さ、風味を生かした安全、安心な食品づくり」を使命とし、「最高の品質（美味しさ、健康）、お買い求めやすい価格」の追求に取り組んでまいりました。当社の社訓「正直・信用・和」は、今では不変の経営理念として、社員一人ひとりにしっかりと定着しています。
今後は、今までの実践のなかで蓄積された信用のもと、当社グループの中核技術である「高品質原料調達技術」「缶詰技術（密封と微生物制御の技術）」「フルーツ加工技術」「ゲル化技術」に経営資源を集中特化し、フルーツ加工事業を中心に存在感のある食品メーカーを目指してまいります。
また、顧客、株主、取引先、社員、地域・社会の人々から信頼と満足を得られる「魅力ある企業」を目指し、業績の維持・向上に努めるとともに、「環境保全活動」、「地域・社会への貢献活動」、「働き甲斐のある職場づくり」などにも積極的に取り組んでまいります。