１９９５年に開設。
キリスト教の愛の精神に基づいて、運営されています。
「ちいろば」とは、小さいロバのことです。聖書のイエス･キリストが、小さなロバの子を用いられるところから、非力な弱い者を神様は用いてくださるという意味です。

- 基本理念 -

私たちはキリスト教の精神に基づいて、高齢者の全生活において、
「隣人愛の奉仕」を実施することを基本理念とします。

人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい。

ルカによる福音書　6章31節


1．一人一人の人格の尊厳を第一とします。
2．人はそれぞれ違うことを確認します。
3．一切の差別をしません。
4．自分のことばかりでなく相手のことを考えます。
5．各事業が連携して、互いに協力して、目的の達成に努めます。

社会福祉法人近江ちいろば会は、1995年に現在の地である滋賀県湖南市菩提寺に、縁があって開設することができました。当初は、高齢者介
護事業として、ケアハウス５０床と通所介護事業の２つから始まりましたが、現在では、ホームヘルプ事業、グループホーム、民家型の認知
症対応通所介護サービス、小規模多機能型居宅介護、居宅介護支援事業、高齢者支援センター、配食事業等を運営しており、平成２４年４月
からは、新たに訪問看護事業と、甲賀市水口町で、グループホーム、通所介護、居宅介護事業所を開設することとなりました。

「光陰矢の如し」、この言葉どおり近江ちいろば会が湖南市菩提寺の地で事業を開始して早や17年が経ちました。
　この間、滋賀県、湖南市、甲賀市の行政の方々や地域の方々に随分温かく支えられ、折に触れお励ましの言葉をいただきましたことに改めて感謝申し上げます。
　近江ちいろば会もこれから2025年、団塊の世代が75歳以上に到達する時期を踏まえて、どのようなビジョンを持ち施設整備、事業整備を行っていくのかが課題です。
　スウェーデンやデンマークといった諸外国においては、過去には介護が必要な高齢者のために比較的大規模な施設整備が行われていましたが、特にデンマークでは高齢者三原則（1.生活の継続、2.自己決定の尊重、③自己能力の活用）に沿って施設建設を進める方向で、高齢者住宅の建設と２4時間在宅ケア体制を確立したようです。
日本においても、高齢者ケアニーズの増大、単独世帯の増大、認知症を有する人の増加などを背景として、介護保険サービス、医療保険サービスのみならず様々な配食・見守りなどの生活援助サービスの促進、高齢者の住まいの確保などが求められています。
地域の人々が住み慣れた所で安心して生活できるように、上記の求めに応答できるように近江ちいろば会はこれからも進化してまいります。
皆さま方のご支援をこれからもよろしくお願い申し上げます。

理事長 奈良 譽夫


～館長より皆様へ～

　近江ちいろば会を17年間 お支えいただき誠に感謝でございます。
　2012年4月現在 サービス事業は１５に上り、職員数も150名にもなりました。これは近江ちいろば会が、理念の「人にしてもらいたいと思うことを人にもしなさい」の実践で地域の人々に必要なサービスをこつこつと積み上げてきた結果であると思います。
　2025年に向けた「地域包括ケア」の取り組みが求められています。つまり、可能な限り住み慣れた地域において継続して生活ができるよう、介護、医療、生活支援サービス、住まいの４つを一体化して提供していくという考え方です。近江ちいろば会においては、介護サービス（居宅、デイサービス、ヘルパー、グループホーム、小規模
多機能など）は勿論、訪問看護、配食弁当、移送サービス、ケアハウスの充実で小さいながら４つの機能を果たしつつあります。今後、さらに充実発展していくには、地域の診療所・病院や民生委員、区長、ボランティアなどの地域の方々とのネットワークが不可欠でしょう。
　地域で根を張り、地域づくりに貢献する近江ちいろば会であることが私たちの使命と認識し、これからも社会福祉法人としての価値を上げる取り組みを行っていきたいと願っています。
　これからも、皆様のご協力のほどお願い申し上げます。

館長 森口 茂